ハイブリッド開催
~『持続可能な社会のエネルギーを考える』~
先端科学高等研究院に2020年10月新設した先進化学エネルギー研究センター(ACERC)の開所を記念し、『持続可能な社会のエネルギーを考える』をテーマとした特別シンポジウムが2021年12月11日(土)に開催されました。 横浜国立大学キャンパス内の教育文化ホールをリアル会場、プログラムを同時配信するウェビナーをオンライン会場とするハイブリッド型開催により、産学界から多数の方が参加しました。
プログラム開始に先立ち、先端科学高等研究院長を務める梅原 出 横浜国立大学学長がACERC設立経緯とセンターへの期待を述べ、続いて渡邉正義 特任教授・先進化学エネルギー研究センター長が 研究センター内に設置された2つの研究ラボ、”グリーン水素研究ラボラトリー”と”先進蓄電研究ラボラトリー”を紹介。両ラボラトリーの協働・共創を通じて未来社会への貢献を目指したいと抱負の一端を語り、 センター研究活動への支援協力を呼びかけました。
シンポジウム前半となる第一部では、藤嶋 昭 氏(東京理科大学 光触媒センター特別顧問・KISTEC光触媒グループリーダー)による基調講演Ⅰ『環境・エネルギーのデザイン』、 日下部 聡 氏(三菱電機株式会社 常務執行役・元資源エネルギー庁長官)による基調講演Ⅱ『エネルギー戦略とオープンイノベーション』が行われました。 エネルギー産業政策・企業競争戦略など、アカデミアを超えた視点から見る環境・エネルギー問題や社会課題の捉え方、大学を初めとする高等研究機関と産業界との連携を通じたその解決方向性に関して大局的な視座が与えられました。
リアル会場では各研究ラボラトリーの研究紹介ポスターセッション、オンライン会場ではACERC紹介動画視聴のブレイクを挟んだシンポジウム後半の第二部では、ACERC グリーン水素研究ラボラトリーの跡部 真人 教授がモデレーター、 渡邉センター長がアドバイザーとなり、「2050年に向けて クリーンエネルギーの課題」と題したパネル討論会を開催。 パネリストとして登壇する4名のACERC研究者による話題提供プレゼンテーションの後、藤嶋 氏、日下部 氏を含む計6名のパネリストによるディスカッションが行われました。
クロージングでは三宅 淳巳 副学長・研究担当理事が参加者へ感謝の意を述べ、「ACERCをはじめとする本学研究組織の先端的な研究成果を通じて社会課題の解決に邁進してゆきたい」と コミットメントを表明し、ACERC開所記念シンポジウムを閉会しました。